映画館での笑い声について(ベイビードライバー編)
ゆらまつです。
ベイビードライバーを見に行きました。2回目です。
エドガーライト監督の映画は結構見ていますが、この監督の「映画好きなんだろうな」と思える小ネタと、映画後半に必ずある疾走感のある展開がたまらなく好きです。
ホットファズとかも、同じ感じでしたね。あの映画も大好きです。
ということで、もう一回見ておきたいなと思って映画館に行きました。
映画が始まって、楽しんで見ていたのですが、どうも様子がおかしいのです。
私と同じ列に座った人が、クスクス笑い始めました。
まぁでも、声も小さいし、特に気にしていませんでした。
しかし、気にしないわけにはいかなくなりました。
彼は、映画中めちゃめちゃ笑う人だったのです!!
まぁ、いいでしょう。映画館は笑っていいものなんだって、昔タモリが言っていました。多分、海外ではそうなんでしょう。シットコムみたいに。
でも、なんだか違和感があるな〜〜なんて思っていたら!!!
2人組だったのですね。
まぁ、いいでしょう。多分、映画通なんでしょうね。
「映画館は笑ってもいい、海外ではそう。映画とはそう楽しむもの。」と思ってるのかな。それには反対はしないです。全然いいと思います。無問題。作品はリアクションあってこそだと思います。
ただ、やっぱり違和感があったんですね…
ちなみに、ベイビードライバーには、映画好きがニヤニヤしてしまうシーンがいくつかあります。
例えば、ハロウィンマスクのシーン。
強盗を働くため、映画ハロウィンのマスクを準備するのですが、ハロウィンの登場人物名を使って、「マイク・マイヤーズのマスクを準備」と指示するんですね。
それを受けて、アジア系のメンバーが誤って「マイク・マイヤーズ」という俳優が演じた、オースティンパワーズのマスクを持って来てしまうんですね。
「ハロウィン(映画)のマスクだよ!!」「ハロウィン(行事)のマスクじゃん!」みたいなやりとりもあって、非常に面白いんですね。
そのシーンで私は、今日は同じ列に映画通の2人も座っているわけで、「今日はそういう日なんだな」と、思い切って笑うことにしました。
出し抜かれました。
私は彼らが、映画好きで、映画を見まくって、映画を論じ過ぎた故に、「映画館は笑うことが普通。グローバルスタンダード」という話をどこかしらから拾ってきて、笑うことを決めたんだと思っていました。
しかし、彼らは「ただ笑っていただけ」なんですね。
ここで、私は自分が感じていた違和感についてちょっと考えました。
彼らは、特に面白いシーンでもないのに爆笑していました。これが違和感の原因でした。
そして私は、彼らに対して「映画通ではなく、海外では映画館は笑ってもいい!という事実を知ってることを、周りにアピールしたいだけでは???」と思い始めてしまいました。
もしくは、「とんでもなく沸点が低い??」
後者であることを祈ると同時に、同情します。
なぜなら、彼らの腹筋は、映画を見るたびに相当の負荷がかかってしまうわけですから、同情せざるを得ないです。きっとベイビードライバー後も6パックでしょう。
映画館を出る際には、オーディエンスから「キレてる!」「ナイスバルク!!」と褒められるわけです。そうなれば、さっきまで見てた映画なんて忘れちゃいますよね。
「あの映画どうだった?」って聞かれても「ナイスバルクって言われた。」ってなっちゃいますよね。支離滅裂です。対人関係にも支障が出ます。
後日、友人にあっても「ベイビードライバーどうだった?」「腹筋割れるくらい面白かった。ほら!」ってな感じで、内容よりも腹筋の大きさでレビューし始めるはずです。そのユニークな手法で、一躍有名になって、お願いランキングあたりでコーナーレギュラーを持つでことしょう。
前者なら「半可通」という烙印を、その割れた腹筋に押してあげましょう。
半可通とは、通ぶってるやつのことです。
まぁ、映画館で笑ってもいいとは思いますけどね。私はニヤニヤ派ですけど。
それはそうと、ベイビードライバーは本当に面白かったです。
エドガーライト監督のホットファズが好きな人にはおすすめです。
Chemical BrothersのStar GuitarのMVのアイデアが好きな人とかも、楽しめると思います。
ゆらまつ