ゆらまつ式

ITコンサルタントという、いずれなくなる職に就いてます。 @matsu_yurari

平成の女泥棒に出会った話

ゆらまつです。
 
 
6年前くらいに、女泥棒に会いました。
 
中野区のアパートで優雅な休日を過ごしていた頃のことです。
 
この頃、私は部屋干しの鬼でした。
鬼のごとく部屋干しをしていました。絶対に外干しすることはありませんでした。
外干しに恨みでもあるんか。外干しに親でも殺されたんか。親が外干しされたんか。
 
しかし、親は健在ですし、干されてないのでしっとりしています。
そして、部屋にベランダがなく、窓から手を出して物干し竿に洗濯物をかけるタイプの部屋でした。
私の部屋は1階と言うこともあり、草が生え過ぎていて
(と言うか住民の誰かが捨てたぶどうの種がスクスク育って)
片側の窓が蔦まみれとなって開けられませんでした。そのため部屋干しです。
 
その日も、私は部屋干しのために、カーテンレールに洗濯物をかけていました。
あ〜今日もいい天気だな、ぶどうも育ってネズミが食べに来てるな~と、部屋干していた…
 
その時!!
 
窓の外の、アパートを囲う塀に外側から手がかかっているのを見つけたのです。
その塀は成人男性の身長をはるかに超えるので、手をかけることは難しいはずです。
私は「え、何?怖い、マジで!」と思いました。
 
何も出来ずに見ていると、塀から女の人が生えてきました。
塀にかけた手に力を込め、知らない成人女性がニョキっと塀を乗り越えて来たのです。
 
私は衝撃を受けました。
思わず窓を開けて言いました。
「おお泥棒、あなたはどうして泥棒なの?」
そのあと色々あって、短剣で2人とも死んじゃったんですけど。
だから私は今も死んでるんですけどね。
生きているみなさん、お変わりないでしょうか。
こちらはいつまでたっても石の山が完成しません。
鬼に崩されるのです。部屋干しの鬼に崩されるのです。でも元気です。
 
まぁ、その人は大泥棒でもなんでもなく、上の階の住人でした。
窓の外に落ちたブラジャーを拾いに来たんですね。
ブラを拾って、再び高い塀を乗り越えて行きました。
 
しかし、あの女性のブラを絶対に回収するという気迫、すごかったですね。「96時間」のリーアムニーソンみたいでした。
あんな高い塀を軽々と乗り越えられるとは。
 
 
ちょっと惜しかったですね。もう少し早く見つけていれば。3日、いや、4日は…
 
外干しをした方がいいのは、私の頭ですね。
いや、下半身か。
 
 
ゆらまつ